2023年末から2024年にかけて訪れたインド・デリー&アグラの旅。
今回はその3日目、アグラ地域の2大世界遺産、タージマハルとファテープル・シークリーを1日で巡った記録です。
タージマハル早朝アタック!
タージマハルは夜明けから入れるので、早起きして観光客がまた少ない早朝に行こうと思っていましたが、ベッドからなかなか出れず通常スタートとなりました。
東ゲートからの入場はスムーズ
12月31日(土)午前9時、ホテルを出発。
タージマハルまでは徒歩でアクセス。周囲には同じく観光に向かう人々が多く、自然と賑やかな列ができていました。

午前9時20分、タージマハル東ゲートに到着。
チケットカウンターは混雑していましたが、事前にオンラインで入場券を購入していたため、スマホに届いたQRコードを提示するだけでスムーズに入場できました。
なお、現地インド人用のゲートは長蛇の列でしたが、外国人用ゲートは比較的空いている印象でした。
タージマハル:「白大理石が輝く静寂の世界」の真実
ゲートを抜けセキュリティチェックを終えていよいよ敷地内に入ります。

タージマハルはこの大きな門の向こうにあります。
四隅に大きなチャトリ、四方に大きなイーワーン。インド・イスラム建築の象徴のような入口門。
これだけで見ごたえあります。
ガスの中に浮かぶ幻想的な姿
午前9時30分、タージマハルの入口門に到着。
アーチ越しに見え始める白亜のドーム。あの有名な景色が、まるで額縁の中の絵のように広がります。
胸が高鳴る瞬間でした。

▶ タージマハルの詳細はこちらの記事で紹介しています
世界遺産タージマハルの定休日は金曜日
実際に訪れて感じたこと
午前10時30分、モスクエリアで靴の上から履くスリッパを借りて内部を見学。
アグラ城(アグラフォート)の赤砂岩建築とは対照的に、タージマハルは白い大理石で統一された繊細な造り。

しかし、写真や映像で見慣れていたせいか、実際に目にした感動は意外と控えめでした。
タージマハルの「白大理石が輝く静寂の世界」というのはキャッチコピーで、実は「白で汚れが目立つ、観光客が騒がしい世界」でした。
南門からの帰路と周辺散策
午前11時頃、南門からタージマハル敷地を出ました。

南門は出口専用で、外にはお土産屋が軒を連ね、インドらしいカラフルな雑踏が広がっています。
スパイス、布製品、ミニチュアのタージマハルなど、見て回るだけでも楽しいエリアです。
逃げ道のない一本道ですが、客引きが一切なく拍子抜けでした。
アグラからファテープル・シークリーへ日帰り小旅行
「タージマハルなら一日いても飽きないだろう」と思っていたのに、実際は想像以上にあっさり見終わってしまい、時間を持て余してしまいました。
アグラからのファテープル・シークリーの行き方
正午過ぎ、まだ時間があったので、アグラから約40km離れた世界遺産「ファテープル・シークリー」へ足を延ばすことにしました。

アグラ市街地のイドガーバススタンド(Idgah Bus Stand)からローカルバスが出ています。
▶ バス停の場所や値段、行き方の詳細はこちら
アグラからファテープルシークリーへ路線バスでの行き帰り
ファテープル・シークリー観光:14年間だけの都
午後2時、バスに揺られること約1時間半でファテープル・シークリーに到着。
かつてムガル帝国の都として14年間栄えたこの街には、モスクエリアと宮廷エリアが今も良好な状態で残されています。
モスクエリアの象徴「ブーランド・ダルワーザー」
ファテープル・シークリーで必見のジャーマー・マスジドは、ムガルとインド様式が融合した壮麗なモスクです。

南側には、高さ41mを誇るブランド・ダルワーザー(勝利(偉大)なる門)がモスクへの入り口として威厳を持って立ちはだかり、アクバル帝の全盛期の力を今に伝えています。

モスクエリアにあるジャーマ・マスジドの大きな門、ブーランド・ダルワーザーについては別記事で紹介しています。
巨大な「勝利の門」ブーランド・ダルワーザー
宮廷エリアの傑作「パンチ・マハル」
宮殿エリアは、全体が赤砂岩で統一され、独特の雰囲気を醸し出しています。特に、壁のないパンチ・マハルや、中央の一本柱が印象的なディワーニ・ハースは、アクバル帝の多文化的な知恵を感じさせる必見のスポットです。

宮廷エリアに五層のインド版ピラミッドのパンチ・マハル。こちらも特集で紹介しています。
勝利の都が結果的に敗北の都に。パンチ・マハルの建築的特徴を探る
ファテープル・シークリーの下町散策
午後4時、主要スポットの見学を終えて、帰りのバスの出発まで約1時間。
時計台から始まる約1kmの商店街を散策しました。
地元の人々の暮らしが感じられる素朴な街並みで、活気あるマーケットの空気を楽しめました。

ファテープル・シークリーの下町入口にある時計台です。
この時計台に関しては全く資料が無く、憶測になりますが英国統治時代に建てられたものではないかと。時計台にはチャトリがついていて、英国統治ながらもヒンドゥー要素が入り、良い時代だったのかもしれません。

通りで野菜を売るおじさん。

ファテープル・シークリーの下町はジャーマ・マスジドの麓の時計台から始まり、西へ約1kmほど続いています。
下町を端まで行っても戻ってきたところでアグラ行きのバスの出発時間になりました。
Gマップの口コミ書くとチャイ一杯無料
午後8時、アグラに戻りホテル近くの東タージマハル通り沿いのレストランで夕食。
写真は撮り忘れましたが、定番のチャパティにカレーのセットを頂きました。
インドの飲食店も口コミ評価をとても気にしているようで、特にグーグルマップの評価に重きを置いている様でした。私が食事した店でも口コミを催促され、チャイを一杯無料になりました。
明日は再びデリーへ戻ります。
タージマハルの圧倒的な白と、ファテープル・シークリーの赤。
「白と赤の世界遺産コントラスト」が、とても印象に残ったアグラの旅でした。






