香港大学(HKU)駅の近くにあるラーメン店でお腹を満たした後、腹ごなしに中環(セントラル)方面へとなんとなく歩いていた時のことです。
ふと目の前に、街の風景に溶け込むように鎮座するエスカレーターが現れました。それが、今回ご紹介する「正街自動扶梯(Centre Street Escalator Link)」です。
香港の日常に溶け込む「壁」のような坂道
このエスカレーターがある「正街」は、西營盤(サイインプン)の街を貫くメインストリートですが、驚くほど急勾配です。

実際に歩いてみると、登るのがしんどいのはもちろん、下る際も足元に気をつけないと転げ落ちてしまいそうなほどの斜面でした。一部の区間では斜度が1:2という、まるで壁のような急角度に達しているのです。

日本では屋外に長いエスカレーターがあるのは珍しく、香港ならではの大胆な光景にとても感動を覚えました。
「正街自動扶梯」とは?その正体と役割
中環にある世界的に有名な「ミッドレベルズ・エスカレーター」とは別に、地元住民の足として2013年10月28日に全線開通したのがこの正街自動扶梯です。

全長は約85メートルで、第三街(Third Street)から般咸道(Bonham Road)までの約27メートルの高度差を一気に解消してくれます。もともとは、MTR西港島線の開通に伴う地域の再開発や、住民の利便性向上のために計画されました。

このエスカレーターができたことで、高齢者や学生、そして私のような観光客も、急な坂道に悩まされることなく快適に移動できるようになっています。
MTR西營盤駅へのスムーズなアクセス
私はこのエスカレーターに乗り、そのまま上のエリアを散策した後、接続されている歩行者通路を通ってMTR西營盤駅から地下鉄に乗りました。

このシステムのおかげで、坂の上にある西營盤駅まで、汗をかかずにアクセスできるのは本当に便利です。
まとめ
香港の街歩きは楽しいですが、急な坂道との戦いでもあります。でも、この「正街自動扶梯」のようなインフラを賢く使えば、街の景色を楽しみながらスマートに移動できます。
西營盤エリアによることがあれば、ぜひこのエスカレーターに乗って、香港らしい「斜面の街」を感じてみてはどうでしょうか。
