関西に点在する“空の神様”を祀るスポットを巡るシリーズ第3弾!
今回は京都府八幡市にある、知る人ぞ知る「飛行神社」をご紹介します。
空港のない京都に、なぜ“飛行”の神社があるのか?そのユニークな背景に迫ります。
飛行神社とは?京都・八幡にある「空の安全を祈る神社」
京都府八幡市に鎮座する 飛行神社(ひこうじんじゃ) は、日本全国でも珍しい「空と飛行機の安全」を祈る神社です。
創建したのは、日本航空史の先駆者であり「日本のライト兄弟」と呼ばれる 二宮忠八(1866~1936)。彼は世界初の飛行原理を発見した人物ですが、時代に恵まれず有人飛行を実現できませんでした。その挫折を越え、忠八は「空の安全を願う神社」を大正4年(1915年)に創建したのです。

主祭神・饒速日命(にぎはやひのみこと)
空から降り立った神様飛行神社の主祭神は、日本神話に登場する 饒速日命(にぎはやひのみこと)。
神話では、天空の船「天磐船(あめのいわふね)」に乗って地上に舞い降りたとされる「空の神様」です。
二宮忠八は、この饒速日命を祀る大阪・交野市の磐船神社から分霊を受け、飛行神社を創建しました。
古代西洋風の拝殿

神社の拝殿は、平成元年に改装されたユニークな「古代西洋風建築」。
日本の神社らしからぬ円柱やステンドグラスが配置され、海外から訪れる人も馴染みやすい雰囲気を意識して造られているそう。

ステンドガラスには、トビウオやトンボ、カラスの姿といった飛ぶ動物にまつわる柄が各所に。
ジュラルミン製の鳥居
境内でまず目を引くのが、航空機の機体素材にも使われるジュラルミン製の鳥居。

軽量かつ高強度な航空技術の象徴を、神社の入り口に採用しているのは世界でも稀。まさに「空を飛ぶ技術」と「神域の象徴」が融合した姿。
神飛行機おみくじ

参拝者に人気なのが、飛行神社ならではの「神飛行機おみくじ」。
引いたおみくじを紙飛行機に折り、境内に設けられた「奉納鳥居」に向かって飛ばします。紙飛行機が鳥居や茅の輪をくぐれば願いが届くとされ、子どもから大人まで夢中になる体験型おみくじです。

飛行神社資料館
境内の資料館には、二宮忠八の遺品や飛行器の模型に加え、航空会社やファンから奉納された 1,000機以上の飛行機プラモデル がずらりと展示されています。

航空業界の人々や飛行機ファンが「空の安全祈願」に訪れ、この神社に特別な思いを託していることが感じられます。
ご利益と参拝の意味
飛行神社のご利益は主に以下の3つ:
- 空の安全・航空業界の発展(饒速日命を祀る第一殿)
- 航空事故殉難者の慰霊(第二殿)
- 健康長寿・薬学発展(第三殿/薬光神社)

航空関係者や飛行機好きだけでなく、旅行好き、健康を願う人にも訪れられる多層的な信仰空間となっています。
アクセスと駐車場
- 所在地:京都府八幡市八幡土井44
- 最寄り駅:京阪本線「石清水八幡宮駅」下車、徒歩約5分
- 車アクセス:名神高速「大山崎IC」から国道478号経由で約7分
- 駐車場:社務所地下に無料駐車場(3台/高さ2mまで)あり。満車の場合は周辺コインパーキングを利用

飛行神社は「飛行機好きの聖地」
飛行神社は、神話の空の神と近代航空の精神を融合させた、世界でも珍しい神社です。
二宮忠八の夢と挫折、そして普遍的な「空の安全を願う心」が込められたこの場所は、単なる観光スポットを超えた飛行機好きの聖地。
京都観光に訪れるなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
飛行神社の御朱印
飛行神社の御朱印は社務所でいただけます。
御朱印も色々なデザインが選べ、またオリジナルの御朱印帳をはじめ、飛行神社オリジナルのグッズがたくさん販売していて、とても興味をそそるものばかりでした。

関西にある航空関係の神社のまとめ
奈良・大阪・京都に点在する「航空安全の三神社」をまとめた記事はコチラ。
関西の航空安全神社ガイド、奈良・大阪・京都の「空の三社」巡り


