隠岐諸島の中で最大の面積を誇る「島後(どうご)」。
2020年8月、西ノ島・中ノ島に続き、島後を反時計回りに一周する100kmのサイクリングをしました。
伝統的な舟小屋から、国境を感じる最北端の岬、そして極楽浄土のような入江まで。変化に富んだ島後島を紹介します。
西郷港から出発!伝統の「舟小屋群」と山間の池
旅のスタートは、島後の玄関口・西郷(さいごう)港。 県道44号線を反時計回りに進み、まずは北西を目指します。

屋那の松原の舟小屋群
最初に見えてくるのが、海沿いに建ち並ぶ「舟小屋群」。杉皮で葺かれた屋根の小屋が並ぶ光景は、隠岐の伝統的な漁村風景を感じさせてくれます。

山に抱かれた「油井の池」
さらに進むと、周囲を深い緑の山々に囲まれた「油井(ゆい)の池」が現れます。海の印象が強い隠岐ですが、島後は山も深く、神秘的な雰囲気が漂います。

島最大の難所!大嶺トンネルへの激坂と癒やしの滝
ここから島後最大の難所、大嶺トンネルへと続く長い上り坂が始まります。 汗だくになりながら坂を上りきり、トンネルを抜けた先にある「深浦の滝」で一休み。火照った体に滝の涼やかさが心地よく響きます。

峠を越えた後は、五箇(ごか)ののどかな田園地帯。平坦な道が続き、心地よい風を感じながらペダルを回せます。

最北端「白島崎展望台」で感じる国境の風
国道485号線に入り、いよいよ島最北端の白島崎(しらしまざき)展望台へ。

青い海に白い岩肌が映える絶景が広がりますが、ここで目を引くのが看板です。「竹島」「対馬」「国後島」などへの方向と距離を示す矢印が立ち、ここがまさに「国境離島」であることを実感させられます。

奇跡の出会い!「さざえ村」の名物サザエ丼
サイクリングも中盤。お腹が空いてきましたが、当時はコロナ禍で多くのお店が閉まっていました。そんな中、中村海水浴場で営業していたのが「さざえ村」。

ここでいただいた「サザエ丼」は絶品!新鮮なサザエの食感と磯の香りが、疲れた体にエネルギーをチャージしてくれました。
東海岸の絶景ロード:浄土ヶ浦から手掘りのトンネルへ
午後は東海岸を南下するルートへ。
極楽浄土の風景「浄土ヶ浦」
布施集落にある「浄土ヶ浦(じょうどがうら)」は、その名の通り、まるで極楽浄土のような美しさ。透明度の高い海と、入り組んだ入江の静けさに心洗われます。

隠れた名所を巡る南下ルート
さらに海岸沿いを進みます。
龍ヶ滝トンネル
どこか冒険心をくすぐる、趣のある手掘りのトンネル。

佐々木家住宅
国の重要文化財。歴史ある建築を横目に、起伏を楽しみながら進みます。

東海岸は適度なアップダウンはあるものの、西側に比べると脚への負担も少なく、サイクリングを存分に楽しめるコースでした。
旅の仕上げは「玉若酢命神社」と100km達成
予定よりも早く西郷港周辺に戻ってきたため、さらに足を延ばして玉若酢命(たまわかすみこと)神社を参拝。国指定重要文化財の本殿や、樹齢2000年を超えると言われる「八百杉」の迫力に圧倒されました。

最後に隠岐空港周辺まで走り込み、サイクルコンピューターが100kmを示したところで今回の旅は終了!
島後一周を終えて
島後は100km弱と、自転車で一日かけて一周するのにちょうど良いサイズ感の島でした。

- 西側・北側
走りごたえのある峠越えと国境の景色。 - 東側・南側
美しい入江と走りやすいシーサイドロード。
隠岐三島(西ノ島・中ノ島・島後)をすべて走り終えましたが、それぞれの島に全く異なる個性があることを肌で感じることができました。
島後を走る方へのアドバイス
- 食事処の確認を
飲食店が限られるため、事前に営業情報を確認するか、補給食を持っていくことをおすすめします。 - 歴史スポットも充実
走り抜けるだけでなく、神社や古い住宅に立ち寄る時間を確保すると、より深く島を楽しめます。
中ノ島、西ノ島のサイクリングの様子はコチラ
◇絶景と激坂の隠岐西ノ島サイクリング!国賀海岸・摩天崖を巡る旅
◇隠岐・中ノ島を自転車で一周!絶景と馬に出会うサイクリング旅


