八丈富士お鉢巡り

台風のシーズンを避けて、観光客の少ない真冬の年末年始。向かったのは、かつて「日本のハワイ」と呼ばれた常夏の島、八丈島。そして今回の旅の目的は、八丈島の象徴・八丈富士のお鉢巡り。眼下に広がる太平洋と、噴火口をぐるりと囲む絶景のお鉢巡りは、とてもいい体験でした。

八丈富士ってどんな山?富士山との違いは?

八丈島にそびえ立つ八丈富士は、標高854mの活火山であり、島のシンボルとして親しまれています。その美しい円錐形の姿は、まさに八丈島を象徴する存在です。山頂には直径約400mの大きな火口があり、その周囲を巡る「お鉢巡り」は、トレッキングコースとなっています。

八丈富士の麓
八丈富士の麓の車道から

日本を代表する山として富士山が挙げられますが、八丈富士のお鉢巡りには、富士山とは異なる独特の魅力があります(富士山登った事ないけど)。
富士山の山頂火口が木々の生えない荒涼とした景観であるのに対し、八丈富士の火口は、驚くほど豊かな緑に覆われているのが特徴です。今回のブログでは、この八丈富士のお鉢巡りの様子と、八丈島の地理的特徴をご紹介します。

事前準備!八丈富士の登山届はオンラインでスマートに

登山を計画する上で、大切な事前準備の一つが「登山届」の提出です。八丈富士においても、万が一の際の安全確保のため、登山届の提出が推奨されています。今回はホテルを出発する前に、八丈島の公式ウェブサイトからQRを読込み、メールで登山届を提出しました。 スマートフォンから簡単に手続きが完了し、スムーズにトレッキングを開始できました。

※登山口にもQRが掲示された看板があります。

いざ出発!登山口から火口の縁へ

ホテルから登山口までは、車道を歩いて向かいました。登山口までは車で行く事ができ、駐車スペースも数台分あります。

八丈富士登山口へつづく道
登山口までは車で行った方がよいかも

麓から登山口までは、整備された車道がつづら折りで登っていきます。一歩一歩、着実に高度を上げていくごとに、周りの景色が少しずつ変化していくのが分かります。振り返れば、八丈島の豊かな緑と、その向こうに広がる青い海のコントラストが目に飛び込んできます。

360度の大パノラマ!八丈富士お鉢巡りで眺める八丈島の全景

火口の縁に到着!いよいよ、今回の目的である「お鉢巡り」のスタートです。私は反時計回りに進むことにしました。その壮大なスケールに圧倒されます。

八丈富士お鉢巡り
踏み固められた道らしき道

そして、お鉢巡りの山頂付近に到達すると、そこには言葉を失うほどの八丈島の大パノラマが広がっていました。遮るもののない360度の絶景は、まさに八丈富士ならではの特権です。

八丈小島
無人島の八丈小島

特に印象的だったのは、八丈島の地理的な特徴が手に取るように分かったこと。まず、北西方向には八丈小島がくっきりと見えました。八丈島と八丈小島の間に広がる海の青さは格別でした。有人島から無人島となり、独特の自然が保たれている八丈小島は、八丈島の歴史と自然の奥深さを感じさせてくれます。無人島になった経緯も調べると興味深かったです。

八丈島空港
中央の黄色い部分が八丈島空港

眼下には、八丈島空港の滑走路が伸びているのが見えました。八丈島の地形を見ると、平坦な土地が非常に少なく、山がちな形状をしています。その中で、比較的平坦で滑走路を確保しやすい場所が、中央部のこのエリアでした。また、八丈島は風の影響を受けやすく、この八丈島空港の立地は、島の地理的制約と気象条件を最大限に考慮して選ばれた結果であり、島の玄関口として非常に重要な役割を担っています。海が荒れて船が接岸できなくとも、飛行機の場合は離発着できる場合があり、この島と外界を結ぶ重要な役割を改めて感じさせます。

頂上から三原山
八丈富士山頂から

空港の向こうには、八丈島のもう一つの山である三原山が立っていました。八丈島は、大きく分けて二つの火山から成り立っています。一つが現在活動中の若い火山である八丈富士、そしてもう一つが、八丈富士よりも古くから形成された三原山(東山)です。八丈富士が美しい円錐形をしているのに対し、三原山はなだらかです。八丈富士が島の西部に位置する「西山」と呼ばれるのに対し、三原山は島の東部に位置し、古い時代の火山活動によって形成された基盤となっています。二つの山の対比が、八丈島の地理的な状況を物語っていました。

緑豊かな火口と荒涼たる富士の火口、そのコントラスト

八丈富士のお鉢巡りでは、その「火口」の様子にも注目。富士山の山頂火口が、まさに荒涼とした砂礫と岩に覆われた世界であるのに対し、八丈富士の火口は、驚くほど豊かな緑に包まれています。火口壁には植物が生え、生命力に満ちた景色が広がっているのです。

八丈富士火口
緑で覆われた八丈富士火口

これは、八丈島の温暖な気候と豊富な降雨量、そして火山活動の休止期間が比較的長いため、植生が回復しやすい環境にあることが理由として挙げられます。上から眺める緑のクレーターは、他ではなかなか見られない八丈富士ならではの景観。
今回は時間がなく行きませんでしたが、火口に降りていくと浅間神社という神社もあります。

奇跡の瞬間!虹が架かるお鉢巡り

お鉢巡りの終盤に差し掛かった時、空に美しい虹が現れました。

八丈富士と虹
二重の虹

虹が足元からできているのを初めて見ました。山頂からの絶景に加えて、この虹の出現はとても印象的でした。

油断は禁物!安全に楽しむための注意点

八丈富士のお鉢巡りは、素晴らしい景色が広がる一方で、いくつか注意すべき点があります。

八丈富士お鉢巡り
柵は一切ありません

まず、ルートには柵やロープなどがほとんど設置されていません。これは、自然のままの景観を保つためのものですが、その分、自己責任での行動が求められます。特に、火口の縁は高低差があり、足元を滑らせたり、バランスを崩したりすると非常に危険です。

そして、八丈島は風が強いことで知られており、山頂付近では突然の突風に襲われることがあります。体を持っていかれるほどの強風が吹くこともあるので、特に足元には細心の注意を払い、常に安定した姿勢を保つよう心がけましょう。帽子が飛ばされたり、荷物が風で煽られたりすることもあるため、持ち物にも工夫が必要です。

また、天候の変化が早いのも山の特徴です。晴れていても急に霧が出たり、雨が降ったりすることもありますので、レインウェアなどの準備も怠らないようにしましょう。

八丈島の南側にある黒砂砂丘もオススメ

各所要時間と場所はコチラ

●八丈空港道路「富士山道入口交差点」~登山口:徒歩約1時間半
●登山口~山頂:徒歩約1時間
●お鉢巡り:徒歩約1~2時間
※麓から登山口までは車や電動のレンタサイクルでも行けます。

リール動画はコチラ

投稿者 iryota_gram

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