バトゥ洞窟クアラルンプール

クアラルンプールの中心部から少し足を延ばすだけで、4億年の歴史を持つ石灰岩の山と、色鮮やかなヒンドゥー教の景色に出会えます。それがマレーシア最大のヒンドゥー教聖地「バトゥ洞窟(Batu Caves)」です。

電車で一本!アクセス抜群の巨大パワースポット

クアラルンプール市街地からのアクセスはスムーズで、KTMコミューターに乗れば、約13キロメートル離れた「バトゥ洞窟(Batu Caves)駅」まで一本で到着します。駅を降りると、すぐ目の前が洞窟の入口。

クアラルンプールバトゥ洞窟
クアラルンプール市街を眺める

黄金のムルガン像と「聖なる槍」の伝説

洞窟の入口でまず視界に入るのが巨大な黄金の像です。これはヒンドゥー教の軍神「ムルガン」で、高さは42.7メートル、マレーシアで最も高い神像として知られています。

バトゥ洞窟のムルガン像
黄金のムルガン像

この像が右手に携えている槍は「ヴェール(vel)」と呼ばれます。19世紀にこの地を寺院として整備したタミル系の実業家が、洞窟(テンプル・ケーブ)の入口の形が、この「ヴェール」の先端に似ていることにインスピレーションを受け、ここをムルガン神に捧げる聖地としたという。

バトゥ洞窟ムルガン像の槍
槍の形がはっきりとわかる

272段の虹色階段:かつては「山肌をよじ登っていた」!?

洞窟へと続く272段の階段は、2018年に鮮やかな虹色に塗り替えられ、SNSでも爆発的な人気となりました。

バトゥ洞窟虹色階段入口
大階段の入口

今でこそコンクリートで整備されていますが、かつては階段すらなく、参拝者は木の根や枝を掴みながら険しい岩肌を登っていたといいます。1920年代にようやく木製の階段ができ、現在のコンクリート製になったのは1940年のことでした。

バトゥ洞窟虹色階段
夕暮れのライトアップ

また、最近では「エスカレーターができる」という噂。実際に2024年に設置計画が発表されましたが、現在、土地使用で州政府と寺院側でもめているようで、実現の時期はまだ不透明な状況。

階段の道中で感じる「多民族国家マレーシア」

階段を登っていると、多くの観光客に混じって、ヒンドゥー教徒だけでなくヒジャブを纏ったムスリムの方々の姿も見かけます。宗教の違いを越えて多くの人が訪れる光景は、まさに多民族が共生するマレーシアならではの空気感です。人口の多数派を占めるムスリムのマレー人が多いので当然かもしれません。

バトゥ洞窟
人口の多くがムスリムのマレーシア

道中には野生のサル(マカク)がたくさんいるので要注意!サングラスや食べ物を狙って近づいてくることがあるため、荷物はしっかり持っておきましょう。

階段の先に広がる、光と祈りの幻想空間

272段を登りきり、洞窟の内部へ足を踏み入れると、外の喧騒が嘘のような静寂と涼しさに包まれます。

バトゥ洞窟階段頂上
頂上の門?

メインの「テンプル・ケーブ(カテドラル・ケーブ)」は天井の高さが約100メートルもあります。天井の穴からは天から降り注ぐように光が差し込み、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

バトゥ洞窟内部の寺院
頂上の洞窟内にある寺院

洞窟内には細やかな装飾が施された寺院があり、私が訪れた際も、僧侶と信者の方々が厳かに儀式を行っていました。さらに奥へ進み、再び少し階段を上がった先には、光が直接差し込む開放的な空間に小さな祠があり、ここが特別な聖域であることを改めて感じさせてくれます。

バトゥ洞窟最奥の祠
最奥の祠

バトゥ洞窟は、単なる観光地ではなく、今も人々の祈りが息づく生きた聖地です。カラフルな階段だけでなく、4億年の年月が作った造形美と、人々の信仰が生んだ鮮やかな色彩のコントラストを体験してみてはどうでしょうか。

バトゥ洞窟の場所はコチラ

階段にサルがたくさんいる様子

投稿者 iryota_gram

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