ヒヴァイチャンカラ城壁

ヒヴァ観光の拠点として、私は隣町のウルゲンチに宿をとっていました。朝早くウルゲンチのバザールへ向かい、ヒヴァ行きのバスに乗る予定でしたが、残念ながら乗り遅れてしまいました。

そこでタクシーを利用することに。ウルゲンチからヒヴァまでは約35km、1時間弱で到着します 。タクシーはイチャン・カラの正門である西門(オタ・ダルヴァザ)の目の前で私を降ろしてくれました。

イチャン・カラの玄関口「西門」とチケットの落とし穴

イチャン・カラの内部には、青いタイルが美しい「カルタ・ミノル」や「クニャ・アルク(古城)」など、主要な見どころが密集しています

ウズベキスタンヒヴァの世界遺産イチャンカラ
西門を入って続く道

「街に入るだけ」ならチケットは不要ですが、内部の博物館や施設に入るには、この西門にあるチケット売り場で共通チケットを購入しなければなりません。

私は最初チケットを持たずに街に入り、いざ施設に入ろうとしたところでチケットを要求され、西門まで買いに戻る羽目になりました。まず西門のチケットブース(売り場は門のすぐ外側にあります)でチケットを手に入れてから散策を開始することをおすすめ。

歴史を刻む「泥の城壁」の成り立ち

イチャン・カラを囲む巨大な壁は、高さ8〜10メートル、厚さは基部で5〜8メートルにも及びます 。この壁の歴史は古く、基礎部分は紀元前5世紀頃まで遡ると言われています。

ヒヴァイチャンカラの城壁
半円上の突起物が監視塔

現在の姿の多くは、18世紀末にヒヴァ・ハンのムハンマド・アミン・イナクによって再建されたものです。材料は「サマン」と呼ばれる日干し煉瓦で、粘土に藁を混ぜて太陽の下で乾燥させた、砂漠の知恵が詰まった構造になっています。壁には30メートル間隔で半円形の監視塔が配置されており、かつては周囲に水堀も巡らされていました。

東西南北、4つの門を巡る

イチャン・カラには東西南北の各方位に一つずつ門があります。私は西門から反時計回りに歩いてみました。

西門:オタ・ダルヴァザ(Ota Darvoza)

「父の門」という意味。1920年代に一度取り壊されるが、1970年代に復元されました。ヒヴァ観光のメインゲートです 。

チケット売り場はこの門の中に

門の内側にはお店があり、税関としての機能も果たしていたという。左右には「ザルバ(Zarba)」と呼ばれる防御塔が配置されている。

南門:トシュ・ダルヴァザ(Tosh Darvoza)

「石の門」を意味します。ここを抜けると、街の喧騒から少し離れた、開けた景色が広がっていました。かつては近くの村へと続く重要な通路でした。

イチャンカラ南門トシュ・ダルヴァザ(Tosh Darvoza)
壁の外側から南門

18世紀後半に建設され、1842年に外壁(ディシャン・カラ)、進撃の巨人で言うウォールマリア的な壁が構築されたことで、相対的に「内側の石造りの門」としてトシュ・ダルヴァザと呼ばれるようになった。

イチャンカラ南門トシュ・ダルヴァザ(Tosh Darvoza)の内部
門の内部

中央の通路は2つのドームで覆われている。左右には衛兵の詰め所や税関として使われた4つの小部屋がある。高さは約10メートルに達する。

東門:ポルヴォン・ダルヴァザ(Polvon Darvoza)

ポルヴォン・ダルヴァザは、商業的な中心地であり東側への出口。
「力持ちの門」とも呼ばれるこの門は、内部がドーム型の回廊になっており、多くの商店が並んでいます。イチャン・カラ内でも最も賑やかで活気のあるエリアだった。

イチャンカラ東門ポルヴォン・ダルヴァザ(Polvon Darvoza)
外から見た東門

この門はかつて「奴隷の門(Slave Gate)」としても知られていた。1873年まで、門の右側で中央アジア最大級の奴隷市場が開かれていたためである。また、犯罪者の処刑宣告や執行が行われた場所でもあり、「処刑人の門(Paushshob Darvoza)」という別称も持つ 。

イチャンカラ東門ポルヴォン・ダルヴァザ(Polvon Darvoza)内部
門の中にある店舗

通路は長さ51.76メートル、幅17.5メートルの長い回廊状で、6つのドームに覆われている。内部にはいくつもの店舗があり、歴史的には「ティム(屋内市場)」として機能した。

北門:ボグチャ・ダルヴァザ(Bogcha Darvoza)

「庭園の門」という意味。かつて北側にあった王家の庭園へと続いていた門。そして、ここが城壁を登る入り口になります。

イチャンカラ北門ボグチャ・ダルヴァザ(Bogcha Darvoza)
南門と似ている

南門と似た対称的な設計で、19世紀前半に完成した。ドーム型の天井を持つ2つの大部屋と、4つの小部屋で構成される。

絶景の空中散歩!城壁の上を歩く

北門のすぐ内側に、壁の上へと続くスロープ(階段)があります。

ウズベキスタンヒヴァイチャンカラ城壁
手前にもスロープあります

そこから城壁に登ると、なんと西門付近まで壁の上を辿って歩くことができました。
私が行った2019年5月の時は現地の人や観光客、誰もおらず無料で登ることができました。
(※現在は20,000 UZS程度の料金がかかる場合もあるようです。)

ウズベキスタンヒヴァイチャンカラ城壁
西門の方へ続く城壁(柵なし)

城壁からは、イチャン・カラの迷路のような住宅街や、空に突き刺さるようなミナレットを一望できます。まさに中世にタイムスリップしたかのような、昔ながらの景色が眼下に広がっています。

ウズベキスタンヒヴァイチャンカラ城壁
城壁はクフナアルクの直前まで

北門付近からの帰路

城壁沿いを一周し、内部の美しいメドレセ(イスラム神学校)、モスクや宮殿をじっくり見学して、私のイチャン・カラ1日観光は終了。
(イチャン・カラの街の様はまた後日)

帰りは、北門付近でウルゲンチ行きの乗り合いバス(マルシュルートカ)を見つけました。バス停を探す必要もなく、地元の雰囲気を味わいながらスムーズにウルゲンチへ戻ることができました。

ヒヴァ観光のポイント

  • チケットの有効期限
    共通チケットは基本的に48時間(または1日)有効です。購入時に確認しましょう。
  • ベストタイム
    城壁からの景色は、壁が黄金色に輝く夕暮れ時がベスト(今思えば)。
  • 服装
    城壁の階段は急で、道も平坦ではないため、歩きやすい靴が必須です。

ヒヴァのイチャン・カラは、壁の外と中では全く別の時間が流れているような不思議な場所です。城壁に登ると地上とは違った景色を見る事ができます。ぜひ登ってみてはどうでしょうか。

西門チケット売り場の場所はコチラ

投稿者 iryota_gram

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