台湾の若者文化の発信地であり、「台湾の原宿」や「アメ村」とも称される西門町(シーメンディング)。この街で、絶対に外せないグルメといえば「阿宗麺線(アーゾンミェンシェン)」です。
2025年2月に立ち寄ってみましたが、お店の前はすでに人だかり。噂通りの人気店で、長い行列ができていました。しかし、この行列にはある秘密があったのです。
座席なし!究極の「立ち食い」スタイル
阿宗麺線の最大の特徴は、イートインスペース(座席)が一切ないことです。 店舗は調理場と販売カウンターのみで構成されており、購入したお客さんは全員、お店の前の路上で立ったまま食べるのがここでの流儀。「レンゲ一本で熱々の麺をすする」というのが、西門町の名物となっています。

上の写真にもある通り、みなテイクアウト用のカップを受け取り、その場(道端)で食べていました。この光景は、創業者の林明宗氏が1975年に屋台から始めた頃の名残であり、西門町の高い地価の中で効率よく安価に提供するための戦略でもあります。
行列でも待たない?驚異の提供スピード
行列に並びましたが、客をさばくのがうまいのかすぐに注文して料理をゲットできました、阿宗麺線の回転率は驚異的です。

厨房の中では、スタッフが役割分担をし、流れるような動作で麺を盛り付けています。その速さは、注文から提供までわずか数十秒とも言われ、長い列もサクサクと進んでいきます。

メニューは1種類のみ、勝負の味
メニューは非常にシンプルで、「麺線」のみ。サイズを大椀(約80元)か小椀(約65元)から選ぶだけです。具材は下処理された豚の大腸(ホルモン)のみを使用しており、カキ(牡蠣)が入る他店の麺線とは一線を画します。

ラーメンでも素麺でもない、新感覚の美味しさ
実際に食べてみると、その味はラーメンや素麺とはまた違った感覚。 特徴はなんといっても濃厚なカツオ出汁の風味。とろみのついたスープに、日本の「赤素麺」のようなコシのある麺がよく絡みます。 そこへ、別鍋で醤油煮込みにされたホルモンが加わり、弾力のある食感と広がる旨味がアクセントになっています。

西門町に来たら必食の一杯
道端でハフハフしながら食べる阿宗麺線は、台湾屋台文化の代表的な体験です。

朝早くから夜遅くまで営業しているので、観光の合間や夜食にも最適です。西門町を訪れた際はぜひ。
店舗情報
- 店名:阿宗麺線(Ay-Chung Flour-Rice Noodle)
- 住所:台北市萬華區峨眉街8-1號
- アクセス:MRT西門駅6番出口から徒歩約2分
- 営業時間:月〜木 8:30頃〜22:30頃、金〜日 8:30頃〜23:00頃(※時間は変動する場合があります)
