台南七股塩山

台南の市街地から少し足を伸ばして、台湾の西海岸へ。そこには、まるで雪山のような真っ白な「塩の山」がそびえ立っています。
今回は、台南・新營(シンエイ)からバスで訪れた「七股塩山(チーグーイェンシャン)」をご紹介します!

七股エリアへのアクセス:台湾好行「西濱快線」が便利!

今回の旅の起点は台南の新營。ここから便利な観光路線バス「台湾好行 西濱快線」を利用して、台南の西海岸エリアを目指しました。

台南七股塩山
台南にある七股塩山

このバスは、広大な塩田や養殖池が広がる七股エリアを通り、ここ「七股塩山」で折り返して新營へと戻ります。
台湾西海岸沿岸部の平野は、日本の様に市街地や工業地帯ではなく塩田や養殖池、水田などが広がる農業地帯が多いのです。

かつての「白金」の集積地、七股塩山の歴史

七股エリアは、かつて台湾最大の天日製塩地帯として栄えました。現在は工場生産が主流となり天日塩田は少なくなりましたが、台湾の製塩メーカー「台塩(タイイェン)」が、伝統的な製塩文化を伝えるためにこの地を買い戻し、観光地として一般に開放しています。

七股塩山台塩生技(TAIYEN)
台塩生技(TAIYEN)

敷地内に積み上げられた巨大な塩の山は、もともと戦時中に備蓄用(工業用)として屋外に保管されていたものだとか。今では七股の歴史を象徴するランドマークとなっています。

高さ20m!「台湾の雪山」を登頂体験

七股塩場のシンボルである「塩山(主峰)」は、高さ約16〜20メートル。ビル5〜6階分に相当する巨大な塩の塊です。

七股塩山
なめてみるとしょっぱい

日頃こんな大量の塩をみる事が無いので、実際に見ても塩とは認識しがたいです。試しに触ってなめてみると確かにしょっぱかったです。

雨が降っても溶けない?維持の秘密

「塩なのに雨が降っても大丈夫なのか?」と不思議に思うかもしれません。実際、見学中に雨が降っていましたが、塩山はびくともしません。

七股塩山
岩のように固い塩山

雨で溶け出してしまう分を補うため、台塩が定期的に輸入塩を継ぎ足して山を維持しているのです。また、表面を硬くするために「滷水(にがり)」を散布して再結晶化させ、岩のように固める特殊なメンテナンスが行われています。なので山は砂丘の様にサラサラではなく、ガッチガチです。

山頂からの360度パノラマ

階段が整備されており、誰でも登頂が可能です。山頂に立つと、周囲に広がる養殖池や畑が360度見渡せる素晴らしいパノラマが広がります。真っ白な塩の上を歩く感覚は、台湾人にとって北海道の雪国にいるような不思議な疑似体験なのかもしれません。
▽山頂からの眺め

アニメ風オブジェの正体は?

七股塩山を訪れると目を引くのが、山頂や敷地内に点在する巨大なモニュメントたち。これは2015年から毎年恒例で行われている巨大装置芸術プロジェクトなのだそうだ。

招き猫(2015年)
全長6メートルの「台湾最大の招き猫」として登場。現在は山頂から移動し、園内の別の場所で会うことができます。

七股塩山招き猫
水たまりに反射する猫

マリオのキノコ(2021年)
「許願蘑菇(願いのキノコ)」という名称で、スーパーマリオの世界を彷彿とさせます。コロナ禍を乗り越えるパワーを込めて設置されました。

七股塩山マリオのキノコ
これはマリオのキノコにしかみえない

ルフィ風の塩工(2023年)
麦わら帽子に赤いシャツの姿がワンピースのルフィにそっくり。公式としては、伝統的な塩作りの労働者(塩工)の強靭な精神を表現したものです。

七股塩山のルフィー
ルフィーにしか見えない

2026年現在、山頂で迎えてくれるのは高さ6メートルの巨大な柴犬「鹹DOG DOG(シェン・ドッグ・ドッグ)」。柴犬(Chái)と財産(Cái)の発音が似ていることから、金運アップの願いも込められています。

グルメや体験も充実!施設情報

園内は散策だけでなく、食べて遊べるスポットも揃っています。

  • 塩グルメ
    フードコートでは、台塩ならではの「塩アイスキャンディー(鹹氷棒)」が人気。卵黄味や杏仁味など、独特の塩気が甘さを引き立てます。
  • 体験アクティビティ
    伝統的な塩田で塩をかき集める体験や、色とりどりの塩を詰める「彩色諾塩罐(カラーソルトボトル)DIY」が楽しめます。
  • お土産
    施設内にはショップがあり、美容効果のある塩製品や調味料など、ここならではのギフトが売られています。

利用ガイドと注意点

  • 営業時間
    夏季(3-10月)9:00〜18:00、冬季(11-2月)8:30〜17:30 。
  • 入園料(清潔費)
    徒歩やバイクの方は1人50元、乗用車は1台100元(同乗者無料)となっています。
    ※私は無料で入れた。
  • 服装
    塩の階段は滑りやすいため、動きやすいスニーカーがおすすめです。日差しが強いので帽子や日焼け止めも忘れずに。

歴史とエンターテインメントが融合した「七股塩山」。台南観光の際には、ぜひ足を伸ばして、この真っ白な銀世界を体感してみては!

台湾観光シャトルバス「西濱快線」の記事はコチラ

七股塩山の場所はコチラ

(※記事内の写真は2023年8月に私が実際に撮影したものを利用しています。)

投稿者 iryota_gram

大阪府出身の男、サラリーマン。 学生時代から旅を始め、旅歴は約20年。アジアを中心に歩き回っています。 保有資格:二級小型船舶免許、普通二輪免許、二級施工管理技士(建築)

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