マニラサンアグスティン教会

フィリピン・マニラの歴史地区「イントラムロス」。その中心に建つサン・アグスティン教会は、フィリピンに現存する最古の石造教会であり、ユネスコ世界遺産にも登録されているマニラ観光の目玉です。

今回は、そこで見つけた「日本」にまつわる不思議な絵画についてご紹介します。

イントラムロスの至宝、サン・アグスティン教会へ

マニラに立ち寄った際、まず足を運んだのがこのサン・アグスティン教会でした。美術館エリアから入場しました。

サンアグスティン教会の中庭
サンアグスティン教会の中庭

この教会は、1587年から1606年にかけて建設され、数々の大地震や戦火を潜り抜けてきた「石の聖歌」とも呼ばれる強固な建物です 。一歩足を踏み入れると、そこにはフィリピンの波乱万丈な歴史が刻まれています。

回廊の先に広がる「祈り」の展示室

美術館の展示を終え、美しい中庭を囲む回廊を進みます。この回廊には、アウグスチノ会にまつわる膨大な宗教画や、当時の修道士たちの生活を伝える展示が並んでいます。

サンアグスティン教会の回廊
サンアグスティン教会の回廊

回廊を歩き礼拝堂がある2階へと進もうとしたとき、その「大きな階段室」で私たちは足を止めました。

階段室に飾られた衝撃の絵画:サムライと日本人女性

その広い階段室の壁には、非常に特徴的で大きな絵画がいくつも飾られていました。描かれているのは、世界各地でキリスト教徒が迫害され、信仰を守り抜こうとする苦難の場面です。

サンアグスティン教会の階段室
サンアグスティン教会の階段室

驚いたことに、その中に「日本」を題材とした絵がありました。 江戸時代の日本、背景には山影と赤い鳥居。そして中央には、黒いローブを着た日本人女性が、サムライに捕らえられ尋問を受けているような姿が描かれていたのです。

サンアグスティン教会の階段にあった日本の絵
サンアグスティン教会の階段にあった絵

マニラの教会の中心で、このような日本の情景に出会うとは思いもよりませんでした。

絵画の正体は日本人聖人「聖マグダレナ長崎」?

調べてみると、この絵の女性は聖マグダレナ長崎(1611-1634)ではないかと思われる。アウグスチノ会の第三会員として活動していた実在の日本人女性です。
絵の内容は以下の事が考えられます。

  • 黒いローブの理由
    彼女が身に纏っているのは修道服です。
  • 描かれた場面
    1634年、長崎で信仰を守り通した彼女が捕縛されたシーンで、左奥に見えるのは「穴吊り」という刑罰の様子です。
  • 歴史的背景
    サン・アグスティン教会は日本への布教拠点で、当時の過酷な宣教と信仰の強さを伝えています。

この絵はフィリピン人画家によって、歴史的記録に基づいて描かれたものなのだとか。

2階から見下ろす、壮麗な礼拝堂

階段室の絵画を後にし、2階へと進むみました。

サン・アグスティン教会の礼拝堂
サン・アグスティン教会の礼拝堂

合唱席のある2階からは、礼拝堂の全景を一望できます。
上から眺める礼拝堂は、1階から見るのとはまた違う神聖な空気感があり、その美しさにしばらく見とれてしまいます。

おわりに

サン・アグスティン教会は、単なる歴史的建造物ではありません。日本とフィリピンが「信仰」という一本の糸で繋がっていた時代を、今に伝える記憶の場所でもあります。

サン・アグスティン教会の美術館
サン・アグスティン教会の美術館

マニラ・イントラムロスのこの教会を訪れた際は、ぜひこの絵もチェックしてみてはどうでしょうか?

施設情報

  • 場所
    イントラムロス内(General Luna St, Manila)
  • 入場料
    美術館エリアは有料(大人200ペソ程度 )
  • 開館時間
    8:00〜12:00 / 13:00〜18:00(変動あり )

投稿者 iryota_gram

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