最近、台湾で電子タバコの規制が一段と引き上げられたというニュースを耳にし、「そういえば他のアジア諸国、特にブルネイのタバコ事情はどうなっているのだろう?」と気になって調べてみたのが今回の旅の始まりでした。
渡航前は「特に厳しい規制もないのでは?」と勝手に思い込んでいたのですが、実際に調べてみるとびっくり。ブルネイは電子タバコどころか、紙タバコの持ち込みや喫煙に対しても厳格なルールが敷かれている国だったのです。
今回は、ブルネイの厳格なタバコ関連法律データと、実際にブルネイへ3泊3日渡航してタバコを持ち込み、現地で過ごした体験談を合わせて紹介します!
ブルネイのタバコ・電子タバコ規制の基本ルール
ブルネイのタバコ法規制(2005年たばこ命令など)の内容。
免税枠は「ゼロ」!紙タバコは全量申告と課税が原則
一般的な海外旅行では「タバコ1カートンまで免税」といった免税枠が存在することが多いですが、ブルネイでは2010年以降、タバコ製品の免税持ち込み枠が完全に撤廃されています。
- 原則ルール
開封済み・未開封を問わず、持ち込むすべての紙タバコについて税関で申告し、1本あたり0.50ブルネイ・ドル(BND)の税金を支払う義務があります。
電子タバコ(VAPE)・加熱式タバコは全面的に禁止
電子タバコ(VAPE)や加熱式タバコ(IQOSなど)については、さらに厳しい対応が取られています。
- ブルネイでは電子タバコが「模倣たばこ製品(Imitation Tobacco Products)」として分類されており、輸入・販売・所持・使用が禁止されています。持ち込もうとすると税関で没収されるほか、違反した場合には最高5,000 BNDの罰金が科されるリスクがあります。
- 加熱式タバコ(IQOS等)の専用スティック自体はタバコ葉ですが、加熱用の電子デバイス本体が禁止器具とみなされるため、持ち込みは非常に困難です。
お酒とタバコで異なる!入国時の申請手続き
ブルネイはイスラム教を国教とする国のため、アルコールとタバコの両方に制限がありますが、入国時の手続きには大きな違いがあります。
- アルコール(お酒)
非ムスリムの旅行者に限り、事前(または到着時)に専用のオンラインフォームや申請書で申告を行い、現地で規定量内を持ち込む仕組みになっています。
⇒事前に税関申告アプリ「Customs.BN」で申請 - タバコ
事前申請の項目やオンラインフォームは存在せず、現地到着後に空港の税関(赤色レーン)で現物を見せて申告し、その場で税金を支払う流れとなっています。

最初知らずにアプリでタバコの申請をしようとしてましたが、アプリ内ではタバコの項目がなく申請できません。
ブルネイ国際空港でタバコを持ち込んでみた!まさかの顛末
事前に調べたルールを踏まえ、今回は3泊3日の滞在中にホテルで吸う分として、紙タバコを1箱(20本)だけ持参してブルネイ国際空港に到着しました。ルール通りなら、1本0.50 BND × 20本 = 10 BNDの税金を支払う計算です。
飛行機を降り、手荷物を受け取った後、申告物がある人が進む「赤色レーン(Red Channel)」へ向かいました。

カウンターにいた税関職員に持参したタバコ1箱を見せ、「税金を払いたい」という旨を伝えたのですが、なんと職員は税金を徴収しようとせず、「そのまま通っていいよ」と手で合図を出してくれたのです!
「事前情報の厳密な課税ルールは一体何だったんだ?」と驚きつつも、結果として1円も税金を払うことなく、無事にタバコ1箱の持ち込みに成功してしまいました。
※法的には1本あたり0.50 BNDの申告・納税義務が明記されていますので、渡航される方は必ず赤色レーンへ進み、正しく申告する姿勢を持つことが大切です。
※税金の支払いはクレジットカードでも可能とのこと。ブルネイ到着時に現地通貨がなくても大丈夫です。
ホテルの喫煙場所と街中の「6mルール」のリアル
無事に持ち込めたタバコですが、次に問題となるのが「どこで吸うか」です。
街中での喫煙を阻む「6mルール」
ブルネイの法律(2007年通知等)では、公共施設や飲食店、商業ビルの屋内はもちろん、建物の出入口や庇(ひさし)から最低6メートル以上離れた場所でないと喫煙できないという「6mルール」が存在します。

観光で街中を歩き回る前提だと、この条件を満たす指定場所を見つけるのは至難の業。事実上街歩き中にタバコを吸うのは不可能に近く、現実的にはホテルでしか吸えないという状況になります。
ホテルの喫煙スポットはどんな場所?
外国人が滞在するようなホテルでは、ホテルごとに指定の喫煙場所が用意されています。
渡航前は「厳しい国だから、厳重に隔離された仕切りや厳格なエリア指定があるのだろう」と想像していたのですが、実際にホテルで案内された指定喫煙所は、ホテルの駐車場の片隅でした。

特に明確な枠線で範囲が区切られているわけでもなく、灰皿がポツンと置いてあるだけのとても曖昧な空間で、想像していた厳格さとのギャップに少し拍子抜けしてしまいました。
街中観光を乗り切るための裏ワザ(ニコチンガムの活用)
実際のところ、ブルネイの街中(バンダルスリブガワンなど)を歩いていても、タバコを吸っている現地人や観光客を見かけることは「ほぼゼロ」でした。
街歩き中にタバコを吸うのはリスクが高いため、今回の滞在中は、日本から持参したニコチンガム「ニコチネル」を噛んで吸魔をごまかしていました。これがあれば、長時間禁煙区域が続く観光中もイライラせずに過ごすことができるので、ブルネイを訪れる喫煙者には必須のアイテムだと痛感しました。

※ニコチネルの詳しい使用感や選び方については、こちらの別記事で詳しく書いています!
◇ 禁煙の国・飛行機でニコチン切れに悩まない!ニコチネルガムの使い方と旅行時の注意点
まとめ:ブルネイ旅行で喫煙者が注意すべきポイント
今回の調査と現地での実体験から分かった、ブルネイのタバコ事情のポイントをまとめます。
- VAPE(電子タバコ)は絶対に持ち込まない
没収や罰金のリスクが非常に高いです。 - 紙タバコは必要最小限にし、赤色レーンで申告する
免税枠はありません。必ず申告手続きを行いましょう(運良くスルーされることもありますが、ルール上は課税対象です)。 - 街中での喫煙は諦め、ホテルで吸う
6mルールや厳しい禁煙規制があるため、屋外観光中の喫煙は控えましょう。 - ニコチンガムなどの代替品を用意する
街歩き中の吸魔対策として「ニコチネル」などの持参を強くおすすめします。
ルールさえ正しく理解して対策しておけば、喫煙者であってもブルネイ観光を安心して楽しむことができます。これからブルネイへ旅立つ予定の喫煙者の方は、ぜひ参考にしてみてください!
(※記事内の写真は2026年8月に私が実際に撮影したものを利用しています。)


