2025年から2026年にかけての年越し、中国・重慶のシンボル「解放碑(Jiefangbei)」で行われたカウントダウンイベントへ行きました。解放碑は重慶の精神的シンボルであり、新年の鐘の音を聴くために毎年たくさんの人々が集まります。
世界遺産・武隆から重慶中心部へ
2025年の大晦日。私は重慶近郊にある世界遺産、武隆(Wulong)の「天生三橋」と「地縫」へ行っていました。大自然の絶景を後にし、列車で重慶北駅に着いたのは夜の21時。そこから地下鉄に乗り、ホテルのある解放碑近くの較場口駅に到着したのは22時前でした。

地下鉄の車内はいつもと変わらぬ日常の風景でしたが、地上に出た瞬間、世界は一変していました。
街を埋め尽くす群衆と「WeChat」の警告
較場口駅から地上に出ると、目の前には朝とは全く違う景色が広がっていました。道路は完全に交通規制され、凄まじい数の人々が波のように動いています。

スマホを確認すると、WeChatのホテル公式アカウントから通知が届いていました。

「大晦日の17時から翌深夜2時まで、解放碑周辺で厳格な交通規制を実施します。この時間帯は車でのホテル帰還が不可能になります」
幸い私は公共交通利用でしたが、ホテル周辺はすでに規制の真っ只中。街路は人で溢れかえり、都市全体が祝祭の熱を帯びていました。
今回重慶で利用したホテルは云幕国际酒店重庆解放碑洪崖洞店。重慶解放碑のすぐ近くにあるビルで、ビルにはいくつかのホテルが入居していてその一つ。とても広く安く清潔で良かったです。
解放碑カウントダウン:空を埋める禁止された風船
年明け30分前、私は解放碑広場へと向かいました。しかし、重慶の中心地である歩行者天国はすでに足の踏み場もない状態。解放碑に近づくことすら叶わず、遠くに小さく解放碑が見える位置でその時を待つことにしました。

そこで目に飛び込んできたのは、大量の風船を手にした人々です。

実は、2025-2026年のカウントダウンでは、安全上の理由から解放碑エリアでの風船の販売・所持・放出は禁止されていました。同時刻に行われていた8,000機のドローンショーへの干渉を防ぐためです。
遠すぎて確かではないですが、解放碑のカウントダウンイベントはライブなどの特別なショーがあるわけではなさそうでした。皆各々風船を手に持ち、時刻を確認しながらその時を待っていました。

そして、午前0時を迎えた瞬間、人々の願いを乗せた数万個の風船が一斉に放たれました。当局の規制もむなしく、風船の群れがビル群に挟まれた狭い空へに吸い込まれるように消えていきました。
8,000機のドローンが描く「新韻重慶」
解放碑の風船のすぐ近く、朝天門付近川の合流部の空では「新韻重慶(New Rhyme Chongqing)」と呼ばれる、8,000機のドローンが投入され夜空に巨大な馬(2026年の干支)などを演出するドローンショーが行われていました。
このドローンショーを見に行こうかとも思いましたが、想像を絶する中国特有の人の多さと、ショー終わりのホテルまでの帰路、重慶の起伏の多い地形を考えると行くのをやめました。
現場を守る「警察」と「武警」
カウントダウン終了後、数分もするとあんなに密集していた群衆が嘘のように動き出しました。ここでとても興味深かったのが現場の警備体制です。

解放碑周辺では、重慶警察(公安)と武警(人民武装警察)が合同で人流をコントロールしていました。
- 警察(公安)
主に交通整理や現場の誘導を担当。 - 武警(PAP)
準軍事組織であり、主要な交差点で不動の姿勢で警備。

警察が徐々に警備を解いていく中、武警の人員は指示があるまで持ち場を一切離れません。そして、ついに指示が出ると、隊列を組み、一糸乱れぬ足取りで規則正しく撤収していきました。その姿は規律正しく、すでに任務を解かれ休んでいた警察と大違いでした。
重慶カウントダウンを楽しむためのヒント
もし来年以降、解放碑のカウントダウンを目指すなら、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 交通機関
地下鉄1・2・3・6号線などは例年深夜1時〜1時半頃まで延長運転されます。 - 入場時間
19時頃までには中心エリアに入っておくのが定石です。 - 服装
夜間は7〜12℃まで冷え込むため、厚手の防寒着が必須です。
重慶のカウントダウンは、ライブなどのイベントは無く、ただ0時に解放碑から鐘が鳴るイベントです。年が変わった瞬間放たれる風船は圧巻ですが、個人的にはもっと別のカウントダウンイベントに参加した方が満足感は高そうで、あまりお勧めではありません。
解放碑の場所はコチラ
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