午前中にボロブドゥール寺院の見学を終え、Grabでジョグジャカルタ市内へ移動しました。今回の拠点は、ジョグジャカルタ駅のすぐ目の前にある「POPホテル」。駅から近く、ジョグジャカルタの心臓部ともいえるメインストリート「マリオボロ通り」へのアクセスも抜群。
早速荷物を預け、活気あふれるマリオボロ通りの散策に出かけました。
植民地時代を超えて受け継がれる「ジャワの精神」
マリオボロ通りという名前から、オランダ植民地時代の名残だと思っていましたが、この通りにはそれ以前のジャワの歴史が関係しているのでした。

通りの名称の由来については、サンスクリット語で「花輪(Malyabhara)」を意味する言葉が有力。また、ジャワ語で「聖者(Mali)になるための修行・旅(Oboro)」という意味もあるとか。

この通りは2023年にユネスコ世界遺産に登録された「ジョグジャカルタの哲学軸(Sumbu Filosofis)」の一部で、北のトゥグから南の王宮(クラトン)へと至る一直線の道は、人間が成長し、神へと向かう過程を象徴し、単なる繁華街ではない神聖な意味が込められているのです。
御堂筋のような活気と、溢れる「馬車」の風景
実際に通りを歩いてみると、幅の広い歩道には街路樹が並び、その横を車が走る様子は、まるで大阪の御堂筋のような雰囲気。しかし、大きく違うのは、道路沿いにタクシー代わりの「馬車」がずらりと並んでいることです。

この4輪の馬車は「アンドン(Andong)」と呼ばれる伝統的な乗り物。馬には豪華な装飾が施され、車体も非常に本格的。
かつて19世紀から20世紀初頭にかけて、アンドンは王族や貴族だけが使用できる「エリートの象徴」で、当時は一般庶民が乗ることは許されず、身分を証明するステータスシンボルとしての役割も果たしていた。今は観光用に誰でも乗れる。
歩くだけで楽しい「マリオボロ通り」の魅力
マリオボロ通りの楽しさは歴史や馬車だけではなく、歩道では一芸を披露して稼ぐ芸人、地面に座って香ばしい串焼きを売る女性たちなど、現地の生活を間近に感じることができます。広場で開催される催しなどもあり、どこを歩いても退屈することがありません。

歴史ある伝統が、現代の観光や市民の活気と見事に融合しているのがマリオボロ通り。
ジョグジャカルタを訪れた際は、この「哲学の道」を歩いて伝統馬車アンドンに乗ってみては。

