私にとっての旅行の楽しみは美味しいご当地ラーメンを食べることと、ついでに世界遺産を巡ることなのですが、一番の楽しみは「移動」なのです。
私が「移動」そのものを旅の目的にする理由
観光地はあくまで目的地に設定するだけで、そこへ向かう移動の時間こそが最もテンションが上がる瞬間なのです。飛行機、高速鉄道、バス、タクシー、自転車など様々な手段がありますが、スピードが遅ければ遅いほど良く、最も楽しい移動手段は「徒歩」です。
ネットがない時代、海外を旅していた頃、言葉が通じない中で「歩く」ことは最も確実な移動手段でした。その名残もあり、歩いて行ける範囲はなるべくタクシーを使わず行くようにしています。

私はその「歩く」として、長距離を歩くウルトラウォークの大会によく参加しています。
- びわ100(びわ湖100kmウルトラウォーク):2回完歩
- おか100(晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行):1回完歩
- 関西エクストリームウォーク50k:完歩
何度もウルトラウォークに挑戦して失敗を重ねた結果、完歩するための自分なりの事前対策を見出すことができました。
歩く旅を極めたい方に向けて、長距離ウォークの対策と、実際に使っているおすすめの装備をご紹介します。

ウルトラウォーク最大の敵は「足裏のトラブル」
ウルトラウォークでは、10時間、時には24時間近く歩き続けることになります。いくら体力があっても、足と靴の僅かな摩擦で水ぶくれやマメができてしまうと、最悪歩行困難な状況に陥ります。
ウルトラウォークを完歩するために最も重要なのは、体力づくり以上に「足のケア(水ぶくれ対策)」なのです。ここからは、私が実践している具体的な装備と対策を3つ紹介します。
対策1:ウルトラウォーク仕様の「靴」を選ぶ
普段使いしているスニーカーで出場すると、足を故障する可能性が非常に高いです。私はかつてマラソン用のシューズで出場し、序盤で足の指周りに水ぶくれができて地獄を見ました。

そこでおすすめしたいのが、長距離ウォーカーやウルトラランナーから絶大な支持を得ている「ALTRA(アルトラ)」のシューズです。
- 愛用モデル
「パラダイム7(PARADIGM)」というサポートモデル - 選び方のコツ
「STRIDE LAB 大阪店」で店員さんに足を見てもらい、甲幅が広い自分の足に合ったワイドサイズを選択。 - メリット
足指が自由に広がる「FootShape(フットシェイプ)」デザインにより、靴の内部で足の側面が圧迫されません。この靴に変えてから、水ぶくれのトラブルが劇的に減りました。
対策2:靴下選びと「シワをなくす」履き方の極意
靴と同じくらい重要なのが靴下です。私は奈良県産の高機能靴下を展開する「エコノレッグ」の五本指ランニングソックスを使用しています。

- 5本指ソックスの理由
足の指間の蒸れを防止するため。足が蒸れると皮膚が柔らかくなり、水ぶくれができやすくなります。滑り止めやテーピング機能により、疲労軽減効果もあります。 - 履き方の重要ポイント
靴の中で靴下が絶対に「シワにならない」ようにすること。指の部分や足裏にシワがあると、そこが皮膚に当たり続け、強力な摩擦を生んで水ぶくれの直接的な原因になります。履くときは必ずシワを伸ばしきりましょう。

対策3:最終防壁!皮膚保護クリームを塗りたくる
さらなる水ぶくれ防止策として私が愛用しているのが、スポーツ業界で最強と言われる皮膚保護クリーム「プロテクトJ1」です。

足に塗りたくっておくと皮膚表面に保護膜を形成し、靴や靴下との物理的な摩擦を強力にブロックしてくれます。1回塗れば7〜8時間は効果が持続するため、長時間のウルトラウォークには欠かせない相棒です。
実践編:歩き方のコツと最終兵器「鎮痛剤」
いくら完璧な対策をしていても、50km、100kmと歩き続ければ少なからず水ぶくれはできてしまいます。しかし、ここで覚えておいてほしいコツがあります。
「水ぶくれの痛みに耐えてでも、歩き方を変えないこと」
足裏が痛いからといって、足を庇うような不自然な歩き方に変えてしまうと、今度は股関節や膝に異常な負担がかかり、最終的には完全に歩けなくなってしまいます。最後まで歩き切るためには、基本のフォームを崩さない精神力が求められます。

そして、いよいよ痛みが限界に達した後半戦での最終兵器が「ロキソニン」などの鎮痛剤です。これを投入することで一定期間痛みが緩和し、ラストスパートをかけることができます。ただし、オーバードーズ(過剰摂取)にならないよう、用法用量は絶対に守り、飲みすぎには注意してください。
まとめ:極限の徒歩旅へ出かけよう
事前の足裏ケアと、痛みに負けない歩き方のコツを掴めば、誰でもウルトラウォーク完歩の確率は大きく上がります。

直近で参加した「関西エクストリームウォーク50k」では、これらの対策のおかげで足裏のトラブルはほとんどなく、ゴール地点でもまだまだ余力を残したまま、歩き切ることができました。

100kmを己の足だけで進み続けるウルトラウォーク。この極限の「徒歩旅」で得られる達成感と経験は、普段の海外旅行や街歩きをさらに豊かにしてくれるはずです。ぜひ、万全の対策をして、長き道のりに挑戦してみてください。
2026年の関西エクストリームウォーク50Kのコース
大阪の観光名所を一筆書きするような感じでした。
