今回は、大阪・泉佐野市にある関西トラベラーとしては参拝マストの神社、「航空神社」に行ってきました。
関西国際空港のお膝元で、「空」にまつわる祈りが込められたこの場所は、飛行機好きはもちろん、旅の安全を願う人にとっても欠かせないパワースポットです。

神社には近隣のパーキングに車を停めて歩いていきました。
航空神社とは?
泉佐野市上瓦屋に鎮座する航空神社は正式名称「泉州磐船神社」といい、大空の守護、航空宇宙の守護、旅の守護、鉄鋼の神、武勇の神、受験の神をまつる神社。
創建は昭和58年(1983年)。交野市の磐船神社より御分霊し、関空の空の安全、旅の安全、子供の夢の育成を祈るために建立された。

御祭神は饒速日命(ニギハヤヒノミコト)。
日本書紀に記載されている「饒速日命が天磐船にのって空(天上)から地上に降り立った」という記載から、空の安全を守る神として崇められています。
人類史上最初に飛行機で空から降り立った人なのだそうです。
まず目を引くのは「プロペラ鳥居」!
神社に着いてまず驚くのは、特徴的な鳥居。
鳥居上部の額束という部分に飛行機のプロペラが取り付けられています!

調べてみるとプロペラのついた神社は日本中に点在していたので、これらを巡るのも楽しいかも。
小さな境内に詰まった「空への祈り」
神社の境内は広くはなく、鳥居、社務所、飛雲庵(茶室)、そして本殿というシンプルな配置。

本殿は地上一階と半地下の二階建て。半地下は航空資料館となっている。

本殿の脇に設置されている存在感抜群のヘリコプター。狛犬代わりという噂。
地下にある「航空資料館」も見逃せない
本殿の下には、「航空資料館」があります。
ここでは、日本の航空史に関する貴重な資料や模型、戦時中の資料などが展示されており、とても興味深い空間!

入館料は無料で、社務所で神社の方に声をかけて入口を開けてもらいます。
神社の方が留守の時は入れないので注意。
神社のスピリチュアルな空気から一転、知的好奇心をくすぐる空の歴史旅が楽しめます。

戦時中の備品や飛行機模型からブルーインパルスやヘリコプターの写真や模型、飛行機の歴史がつまった空間!

旧日本軍の戦闘機パイロットの制服。帯刀しているのに驚き。

旧日本陸軍の三八式歩兵銃の金属部分。木部の持つ部分は朽ちて無くなってた。
とてもシンプルな構造ながら、火力差のある中こんな武器で戦ってたとは。

戦時貯蓄債券、国が戦費を賄うための紙切れ。これは戦後きちんと換金されたのだろうか。
航空の神様は受験の神様でもある!
境内の絵馬掛け所には飛行機の絵が描かれた絵馬が掛けられていました。

絵馬を覗かせてもらうとパイロット、CA、航空学生などの航空関係者の願いが書かれた絵馬が当然多いですが、受験や資格合格を願う絵馬もたくさんありました。
「空の安全⇒落ちない⇒合格」
という意味合いだそうです。
御朱印と空のお守りも要チェック!
航空神社ではここならではの御朱印やお守りが頒布されています。

御朱印をいただきました。正式名の「泉州磐船神社」と通称名「航空神社」どちらかを選べます。
どちらも飛行機のスタンプが押されていて、とても御利益ありそう。

ふだんはお守りを買わないのですが、飛行機に乗るのがライフワークの一部になっているので、天空守を買いました。
御朱印、絵馬、御朱印帳以外のお守り、守護札そしてステッカー等は航空神社のホームページよりオンラインで購入できます。
興味はあるが遠方で参拝できない方はぜひ利用してみては。
※お守りや御朱印、併設の航空資料館は社務所で受付ています。不在の時間帯もあるので、事前に連絡や、開館日や時間を調べておくと安心です。
航空神社は「航空業界で働く人の安全」や「旅の無事」だけでなく、受験生や若者の「合格祈願守」や「夢守」といった未来にはばたく人達にもご利益ある真面目な神社でした。
場所はコチラ
最寄り駅はJR阪和線熊取駅、南海本線井原里駅、それぞれ徒歩約10分
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