台湾日本ラーメン界で今最も勢いのある「柑橘Shinn」のサードブランド「魚水」を紹介します!
以前紹介したセカンドブランド「鴨葱」の記事はコチラ
「柑橘Shinn – 魚水」は、魚介の旨味と柑橘の爽やかさの融合をテーマにしたラーメン店。
台湾のラーメンシーンに新風を吹き込むその味わいは、台湾人のラーメンファンから高い評価を受けている。

店舗は台北101から徒歩圏内にあり、観光やショッピングの合間に立ち寄るのにも便利な立地です。予約は受け付けておらず、店頭での記名制となっているため、観光で他に予定がある場合は特に時間に余裕を持って訪れることをおすすめ。
料理の注文の方法
柑橘Shinnではどの店舗も食券機でオーダーをするスタイルで、食券機はどれも日本語対応しています。

魚系のメニューは三つでした。
- 淡麗柑橘鮭魚
- 柑橘鮭白湯
- 柑橘鮭魚醤油魚介
メニューに書かれている「鮭魚」は、字のごとくサーモンという意味。
店内の雰囲気
店内はミニマルで洗練されたデザイン。ウッド調のカウンター席を中心とした静かな空間は、ひとりでも気軽に食事ができる雰囲気。店員はとても親切丁寧。

行列必須の柑橘系のお店ですが、訪問したのは14時頃で、ビジネス街ということもありお客さんは少なかった。たぶんお昼のピーク、夕方は行列ができてそうです。

柑橘Shinnのお店は全てお水はセルフ。黄色い果実と緑の果実が入ったお水が選べます。
砂時計の使い方とその意味
柑橘Shinnの系列店で着座すると必ずセットされる砂時計。
それには使い方と意味があるのです。

この砂時計は単なる飾りではなく、レモンや柑橘スライスをスープに漬けておく時間をコントロールするためのツール。以下は着座してから砂時計のセット、そして実食までの流れと意味です。
- ラーメンが提供されると同時に、小さな3分砂時計が一緒に置かれます。
- スープに浸った柑橘の苦味が強くなりすぎないように、砂が落ちきる前に果皮を取り出すのがポイント。
- またこの3分間の間にSNS用の撮影も行う。
- 3分経過後、集中してラーメンの味を楽しむ。
この演出は見た目にも楽しく、味の変化を自分で調整できる体験型の食事を演出できます。
台湾のラーメン通たちも「儀式感があって楽しい」「味覚に集中できる演出」と好評なのだそうだ。
トッピングや盛り付けも芸術的
僕が注文したのは看板メニューの一つ「淡麗柑橘鮭魚拉麵」。レモンとライムの輪切りが美しく盛り付けられ、透き通ったスープに浮かんでいます。

テーブルに置かれた3分の砂時計を使って、果皮の苦味が出ないように取り出すタイミングを自分で調整。

スープは柑橘のフルーティーな香りと花枝干貝(イカ と干貝を混ぜ合わせたもの)から作られたスープが特徴で、他では味わえない独特の一杯。
盛り付けも日本の上級ラーメンのように繊細にデザインされている。
「魚心あれば水心」
店内に入ってすぐの壁に描かれているお店のコンセプト。
「魚心あれば水心」
「相手が好意を示せばこちらも好意を持って対応しよう」
日本のことわざが描かれている。

セカンドブランド「鴨葱」と同様、魚にちなんだ日本のことわざとお店のブランドを掛け合わせている。

「柑橘Shinn」系列のお店は、台湾ラーメン界において極めて独自性の高い存在。味だけでなく、視覚・香り・時間までを計算に入れたその設計は、ラーメンを「体験型グルメ」にまで高めています。
特に、砂時計を使った時間の演出は、日本でもなかなかありません。ぜひ訪台の際はこのラーメンを体験してみてはどうでしょうか。