長期休暇がお盆と年末にしかとれないので、旅行時はいつも年越イベントに出くわします。
年越イベントは西暦が変わるタイミングで行われ、カウントダウンをして年が変わり新年を祝うのが西欧や日本の一般的な感覚です。
旧暦をつかう東アジア圏やイスラム暦のムスリムの国々も西暦の変わる12月31日から1月1日にかけてカウントダウンイベントを行いますが、そもそも西暦の1月1日が元旦でも正月でもないので、カウントダウン終了後にお祝いムードが最高潮に達するかというとそういう訳でもないようです。
マレーシアの人種比率は、マレー系が約6割、華僑が約2割強、インド系が1割弱。
それぞれイスラム教、仏教、ヒンドゥー教の人が多く、どれも生活習慣の中で西暦を基準としていない民族でマレーシアは構成されています。
そんなマレーシアの年末、首都のクアラルンプールでは街の象徴であるペトロナスツインタワーで西暦が変わるカウントダウンイベントが行われてました。
上の動画はペトロナスツインタワーの前にあるKLCC公園の噴水。日付が変わる前から音楽と光に合わせた噴水ショーが行われていて、カウントダウンが始まるまで集まった観衆たちを盛り上げていました。
日付が変わる直線、明るく点灯していたペトロナスツインタワーの灯が消え、年が変わった瞬間タワーの灯が点灯し、色が変化したり灯が動いたり、観衆を楽しませてくれます。
KLCC公園で座ってカウントダウンを見ている観衆たち。
KLCC公園内の樹々たちもライトアップされているのですが、樹々にペンキをかけたような濃い色のライトアップ。樹々の素材を活かさない、これはこれで面白い演出。
ペトロナスツインタワーの照明をつかった演出は約1時間ほど続きました。
僕自身どこかのタイミングで花火が打ちあがるとずっと待っていましたが、クアラルンプールのカウントダウンイベントでは花火はしないようです。
ペトロナスツインタワーがマレーシア国旗のカラーに変化したところでイベントは終了の様でした。
国旗の色になり、それ以降変化がないとわかると、観衆たちがぞろぞろと帰りだしました。
カウントダウンイベントに来ていた地元のマレーシア人たちは暴動の様なバカ騒ぎすることなく、みんな理性を保ち楽しんでいました。
花火があればタワーの演出とあいまって最高に良かったと思うのですが、迫力あるタワーが絶え間なく色々な様相に変化している様子は圧巻でした。
カウントダウン終了後宿で睡眠をとり昼間起きると、正月という雰囲気はなく日常の街の光景が広がっていました。